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お知らせ

    お知らせ2024.02.06
    <動画配信>シンポジウム「スポーツを頑張る女性へ “自分の体”のことをもっと知ろう!」
1月8日(月・祝)佐賀市メイトプラザにて、佐賀県主催による女性アスリートウェルネスシンポジウムが、ライブとオンデマンド配信によるハイブリッド方式で開催され150名ほどの参加がありました。
 

第1部では、アテネオリンピックハンマー投出場の室伏由佳さんが、「自分の身体・生理と向き合う方法〜女性アスリートの経験から〜」というテーマで講演されました。生理や体調を記録することの大切さや、生理のメカニズムについてレクチャーがありました。ご本人も大学入学時健診の血液検査でたまたま貧血が見つかり、そこから婦人科疾患の発見や治療へつながったこと、生理の周期によって変化する体調に合わせてトレーニング内容を調整したこと、などアスリートならではの貴重なお話を聞くことができました。


第2部では、3つのテーマについて医師2名、栄養士、現場指導者の4名が県民からの質問・疑問を踏まえたトークセッションを行いました。


まず、テーマ1「女性アスリートの健康問題」について、佐賀中部病院坂西愛先生が婦人科医の立場から講演されました。質問への回答として、現役中の無月経が将来の不妊につながる場合があること、ホルモン剤の安全性や効果について、婦人科医としての専門的立場からの説明がありました。


 
 
次に、テーマ2「女性アスリートの現状」について、スポーツ健康福祉学科の庄野菜穂子特命教授がスポーツ医の立場から、全国的な調査結果や、進行中のプロジェクト(FASpro Saga)のデータを紹介されました。スポーツ貧血や疲労骨折の原因や予防についても解説していただき、本人や周囲の大人が気づけるサインについてのトークがありました。

 
テーマ3では健康栄養学科の堀田徳子教授が、スポーツ栄養士の立場から「成長期のスポーツ活動に必要な栄養と食事」について、実際の栄養調査データも紹介しながらお話されました。質問では、増量が必要な選手へのアドバイスや、サプリメントの考え方などについて、堀田先生や庄野先生から回答がありました。このような機会をきっかけに、女性アスリートへの理解が深まることを願っています。

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