全体コーディネーター:園部ニコール(国際交流センター副センター長)
実施日:8月17日 –9月5日, 2015年(日曜を除いて、基本的に午前中2コマ実施)
実施場所: 佐賀キャンパス
受講学生数: 30名(全学部対象)
目的:
このプログラムは、学生のコミュニケーション能力を伸長させ、英語を用いて交流する自信を持たせることにあります。この研修を通じてグローバル社会を生き抜く力を学ぶ必要性を学生たちは実感することとなります。学修の成果は各種テストをもって計測されます。英語の文法・語彙力を測定するIRTテスト、会話能力を測定するOPIcテスト、社会人としての基礎力向上を測定する社会人基礎力判定テストなどです。
内容構成:
1.コミュニケーション能力育成ワークショップコミュニケーション
コミュニケーションの重要性を痛感させるためのプログラムです。現役の劇団員たちによるコミュニケーション講座を最初に設定しました。学生たちは予想外のプログラムに驚きながらも、コミュニケーションが言語だけによるものではないことを学修できたようです。
最後のプレゼン漫才パフォーマンスでは素晴らしいコミュニケーション力を披露していました。
2.弾丸インプット
簡単な英語コミュニケーションフレーズを繰り返しシャワーのように浴びせかけ、容易に英語発話行為へと導くプログラムです。日本の英語教育にかけている発話練習、そして実際の発話行為を補完する先進的なプログラムです。
3.グローバルビレッジ
アジア太平洋大学から5名の留学生を招き、異国文化について学修しグループディスカッション、プレゼンを実施ました。学生たちは留学生の主体性あふれる生き方に羨望と共感を抱いていました。
4.英語コミュニケーション
学生たちは、ペアとなり英語で寸劇を行う訓練を繰り返し行いました。
5.英語を用いて仕事をする先輩(ロールモデルの提示)
何のために英語を勉強するのか、試験や成績アップのためではありません。実際に仕事で英語を使用している(道具として英語を使う)先輩に英語で講演を頂きました。
6.プレゼンテーション
最終週は、最後のプログラムである英語での個人プレゼンに向け準備を行いました。プレゼン後には英語での質疑応答もセットされています。単に発表資料を作成しそれを読み上げるだけではありません。想定問答も用意するにとどまらず、その場で英語で考え、英語で答えるという課題もこなす必要がありました。
7.E-ラーニング
授業以外でも英語を学習し、3週間を英語漬けにするために、Eラーニングも課題として課しました。イングリッシュセントラルという素材を利用しました。素材自体が面白いものであり、学生たちの取組度は、通常の大学授業の予習復習を大きく上回るものがありました。
プログラム全体を通じて授業をサポートしてくれたのは、オーストラリア、オーストリア、バングラディッシュ、ベトナムから日本に留学している学生たちでした。一人だけ英語が堪能な本学学生もサポートしてくれました。彼らの励ましが学生たちのモチベーションを高め続けたことは言うまでもありません。
成果(中間報告)::
IRT テスト(文法・語彙)の結果は事前で451~717でした。これは英検5級から準2級に相当します。研修後、全体の点数は475点伸長し、2名しか存在しなかった準2級レベル学生が9名にまでのびました。
OPIc テスト(会話力)の結果は、 55パーセントの学生がレベルアップを果たし、レベルダウンした学生は皆無でした。英語で日常会話が可能な中位レベルに新たに到達した学生も9名現れました。