11月29日（土）に西九州大学佐賀キャンパスで「九州心理学会第86回大会」が開催されました
〔 大会の開催報告記事は，こちらをクリックしてご覧ください〕

　本学会は，九州における心理学者たちが研究発表・討論を行い，かつ相互に親睦を深める場として，昭和13年(1938年）に第1回大会が開催された，歴史ある学会です（九州心理学会HPより引用）

　今年度の学会で，本学科および大学院の学生３名が，卒業論文および修士論文で取り組んでいる研究について，ポスター発表をおこないました

　これから，シリーズで今回は研究発表をした学生らの『学会発表体験談』を，ご紹介していきたいと思います


今回は，心理カウンセリング学科４年生に在籍している白濱翔大さんの研究概要および体験談をご紹介いたします

　　

研究テーマ　『援助要請スタイルの再分類と援助要請に伴う効果期待の特徴』（白濱翔大・岡嶋一郎）

 研究の概要を教えてください！
　私は，人に悩みが生じた際に他者を頼ろうとする対処方略である援助要請行動に着目し，特に，人による援助要請行動の取り方を分類した援助要請スタイル，援助要請者が行動に際して抱く相談する他者への期待に焦点を当てました。また，各スタイルの持つ期待感の特徴についても検討しました。
　その結果，援助要請スタイルとして従来の自立型，過剰型，新たに私が設定した困難型，拒否型が抽出され，援助要請効果期待として感情解消期待，問題解決期待が抽出されました。
　また，各スタイルの持つ期待感の特徴が明らかとなり，期待感を基にした支援の方向性が示唆されました。


 学会発表を終えての感想を教えてください！
　学会の参加は私にとって，心理における科学者―実践家モデルの科学者の部分を良く学ぶ機会となりました
発表者としての時間は，自身の研究テーマの考えをより深める，また異なる視点の考えを貰う時間でした！
緊張はあるものの，自分の研究に興味をもって見てくれること，研究の先を共に考えてもらえることは，初学者ながら科学者の一端に触れられたような気がし，これまで見てきた心理士の一面と異なる面の体験が，これからの学習の新たなエネルギーとなるものでした

　

学生にとって，研究発表の場が有意義な時間となっていたようで嬉しいです
これからのさらなるご活躍を期待しています




 ホームページのバックナンバー記事はこちらからご覧ください 
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