本学科では，公認心理師国家試験受験資格に必要な科目として，４年次に「心理実習」を開講しています

　本実習は，保健医療分野，教育分野，福祉分野，司法分野，産業分野の5つの分野に関する施設の見学実習を
行い，心理臨床の現場理解及びチームでの心理支援の理解を深めることをねらいとし，以下の①～③について基
本的な水準の知識を修得し重要性を説明できるようになること，および基礎的な技能を修得することを到達目標
としています

　　① 心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ
　　②多職種連携及び地域連携
　　③公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解　

　2023年度は，対面での見学実習の受け入れが可能となり，まずは，５月１８日（木）１８名と２５日（木）
１６名の２グループに分かれて，佐賀少年鑑別所に見学実習に臨みました

　佐賀少年鑑別所は，少年鑑別所法第131条に基づき，児童福祉機関，学校教育機関などの青少年の健全育成に
携わる関係機関・団体と連携を図りながら，地域における非行および犯罪の防止に関する活動や健全育成に関す
る活動を行われています

　コロナ禍で対面でのインターンシップが叶わなかった学生たちにとって非常に貴重な時間となりました

　　

　このような貴重な見学実習の場を与えてくださった，佐賀少年鑑別所の法務教官および法務技官の先生方に
改めて心より感謝申し上げます
 
　今回の見学実習を通して学生たちは，司法の領域で業務に就く心理師に求められる資質について，次のように
考えていました。ご紹介いたします
 
・多職種連携において各々の専門職の特色を理解し、お互いを尊重し合えるような心構え持ち、どの職種の人に
　もわかりやすく説明できる力

・相手の特性を一括りにし、同じような対応を測るのではなく、一人一人の問題に向き合う。ように心がけニー
　ズに答えられるように努めること

・子どもたちの敏感な心情の揺れ動く材料などをしっかり見つけ、なるだけ刺激にならないように働きかける

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　など
　
　学生たちにとって，見学実習での学びが心理支援の理解につながり，今後の糧になることを期待しています✨
　次は，福祉分野における見学実習の報告をいたします！