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    お知らせ2023.01.25
    【大学院での学びのススメ】地域生活支援学専攻 下田芽生さん
大学院での学びのススメ
 
 社会福祉を目指すうえでの進路選択の一つとして、大学院への進学という道があります。大学院では社会の真理を追究するための専門的な学びとともに、自らの研究を通して社会の現象を明らかにしていく研究者としての一面もあります。
今回は、更生保護分野の研究者を目指して、西九州大学大学院に進学された下田芽生さんにお話を聞きました。
 

 
「大学院に進学した理由を教えてください。」
大学生の時に深く学べなかった「司法福祉分野」について研究したいと思い、大学院への進学を決意しました。大学を卒業してすぐに就職するのではなく、あえて大学院に進学することで、大学院生としてもっと専門的な教育と研究に集中的に取り組みたいと思いました。
 
「大学院ではどのような研究をされていますか。」
 更生保護分野における社会福祉士のあり方について研究しています。特に犯罪を繰り返す知的に障がいのある方への支援について調べています。知的障がい者に対しては、犯罪防止の観点も含めて、受刑者に必要とされている入口支援と出口支援がとても重要であり、より一層の福祉的な関わりが必要であると考えています。そのため、知的障がいのある累犯障がい者に焦点をあて、再犯防止の観点から知的障がい者の犯罪に至る傾向を把握し、更生に向けて社会福祉士がどのように関わるべきなのか、司法福祉におけるソーシャルワークの実践方法について研究をおこなっています。
 
「西九州大学大学院はどのようなところですか。」
 西九州大学大学院の講義は、基本的に少人数で行われるため、疑問に思ったことをすぐに解決できます。院生同士が同じテーマで議論したり、さまざまな視点からの意見が聞けて、視野の広がりを感じることが多くあります。また、自分で授業や研究のスケジュールを立てて行動することができるため、私は福祉の仕事をしながら大学院に通い、学業と仕事が両立できています。そして、院生同士だけでなく先生方との距離も近く、楽しい環境のなかで学べています。
 
「将来についてどのように考えていますか。あなたの夢を教えてください。」
大学院に在学しながら「社会福祉士」を取得して、将来は「福祉専門官」になりたいです。そのためには実務経験が必要なため、まずは更生保護の分野で働き、さまざまな経験を積みたいと考えています。
 
「大学院への進学を考えている方へのメッセージをお願いします。」
多くの留学生も在籍しているので、多文化の交流体験ができます。そのなかで日本との比較もできるため、とてもよい学びの機会が得られます。大学生の時には深く学べなかった自分の知りたい分野をさらに詳しく学び、研究活動を通してものごとの理を明らかにすることができます。ぜひ、進学して見識を広げてみて下さい。
 
  
氏名:下田芽生さん
所属:生活支援科学研究科 地域生活支援学専攻 博士前期課程1年
出身高校:佐賀女子高等学校
出身大学:西九州大学健康福祉学部社会福祉学科

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