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心理カウンセリング学科

    お知らせ2022.06.16
    【心理カウンセリング学科】「カウンセリング実践演習」授業紹介
本学科では、1年次の「カウンセリング基礎演習(必修)」に続いて、2年次では「カウンセリング実践演習(必修)」が開講されています。
これらの科目は、カウンセリングスキルを修得する土台となり、公認心理師受験資格必修科目である3年次の「心理演習(選択)」と4年次の「心理実習(選択)」へと発展していきます。
今回は、2年次必修のカウンセリング実践演習をご紹介いたします。本科目の概要は、大きく2つあります。一つ目は、カウンセリングに関するロールプレイ等の体験演習を通して、基礎的なカウンセリングスキルを修得することです。二つ目は、子どもの育ちと心の支援に関わる現場の見学を通してカウンセリング実践に関する理解を深めることです。
現在は、「傾聴」のロールプレイを行っています。学生たちは、聴き役と話し手、観察者の役割を交代しながら、傾聴の姿勢を学んでいます。以下に、「傾聴」のロールプレイを体験した学生の感想をご紹介いたします。
 
Aさん
「普段友達や家族と会話する時とは違い相手の言いたいことは何か、相手を不安にさせないためにはどのような姿勢をとるべきかなど一度の会話で非常に多くのことを考える必要があると思った。」
Bさん
「技法に集中し過ぎて姿勢の方が疎かになることもあった。傾聴をする時は、姿勢も技法も相手のことも全体的に集中を向けることがとても重要だと学んだ。」
Cさん
「ただ話に耳を傾けて聴くのではなく、姿勢・うなずき・繰り返し・感情の反映・質問など、一回の傾聴の中で、話を聴きながらも様々なことを意識して、尚且つ、相手の話しやすい環境を作り、話の背景にある感情も知るという技術は、実践してみたからこそ、とても難易度の高い技術であると気づくことができた。」
 
このように、一人ひとりの学生が相手を理解するために、自らの姿勢を振り返り、修正を試みながら真摯に取り組んでいます。
今後は、本大学院臨床心理相談センター、障害児関連施設、児童養護施設などの見学実習(講話を含む)を通して、施設の概要および心理職の仕事内容の理解が深まることでしょう。
 
本科目を通じて、心理職を目指す学生に限らず、対人援助職や一般企業への就職を目指す学生にとっても、将来に活かせる学びとなることを願っています。

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