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健康栄養学科

    お知らせ2021.06.30
    【古賀研究室の卒業生紹介】「子ども食堂」の代表としての活動
    
 
 私が西九州大学に来て、最初に受け持った卒業研究の学生に、ちゆきさんという学生がいました。その年の私の研究室の卒論生は、とても多彩で、漫画に出てきそうな可愛い服を着た子や、ケーキを作るととても手作りとは思えないようなケーキを作る子、自分でじっくり煮込んだとんこつラーメンを作る子など、思いだすととても懐かしいものです。
 当時私の研究室は、PCを使って、学習支援のプログラム開発を行っていましたが、ちゆきさんには、この中で、国家試験の対策のための模試システムの開発を行ってもらいました。とても活動的な方で、在学中は2年生でESRDという(主にニュースポーツを行う)運動サークルを自ら立ち上げ活動していたのを覚えています。もう15年以上前の話です。
 彼女が、先日新聞で昔ながらの笑顔を見せていました。佐賀市内で、「子ども食堂」の代表をしているとのこと。
 専門分野違いもあり、子ども食堂なるものに私はなじみが余りありませんでしたので、ざっと調べてみました。子ども食堂とは、無料や低価格で食事を提供し、子ども達が色々な世代の人との交流を通じて、将来の選択肢や可能性を広げられる場所 の事を言うようですね。実際には彼女は、NPOの職員として子ども食堂運営のためのクラウドファンディングを利用した資金集め、食材の調達、食事の提供に至るまで、既に5年近く様々な事をやっている様でした。
 でも新聞をよく読むと、実はその背景では、本学卒後勤務していた病院での管理栄養士としての経験が、多くの事を思い起こさせるもととなっていたようで、単なる興味や思い付きで行ったものでなく、専門的な裏付けも伴った上での子ども食堂の立ち上げだったようです。
 残念ながら、ここ2年のコロナ禍の中、思ったような活動が出来ない様ですが、食事の提供を食堂からお弁当に替えたり、提供する場所をスペースの取れる公民館に変えたりと、昔ながらのポジティブシンキングの対応に感心しました。新聞は何回も読み直しましたが、その都度、本学の卒業生が、様々な場面で立派に活躍していることをうれしく思い、また誇りに感じました。
 将来管理栄養士として活躍したいと願っている高校生の諸君が、西九州大学に興味を抱き、本学を卒業して、将来様々な場面で活躍してくれると、これほどうれしいことは無いと思っています。更にそれが私の思い出の一つとして、ホームページの話のネタになると、いうこと無しです。
 最後に、新聞に載ったちゆきさんのすてきな笑顔に卒後の歳月を感じない事がちょっと不思議な思いで、自分の年も忘れそうでしたが、帰宅途中の階段で膝の痛みを感じて、現実の世界に引き戻され、15年の歳月の大きさを感じました。
 

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