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    2020.10.03
    【社会福祉学科】私の介護実習日誌(加藤稔子)
こんにちは、社会福祉学科の加藤稔子です。
 
みなさんは大学で出会う教員にどのようなイメージをお持ちですか?
 
私は主に介護福祉士を目指す学生の専門科目を担当しています。私自身も介護福祉士として養成校を卒業し、現場での実践に取り組んできました。
しかし、教員としての月日を重ねる中で、徐々に学生との年齢や経験に開きが出てきますので、時々、自分自身についても振り返るようにしています。
 
これは・・・研究室の本棚の一角に大事に置いる、私自身が学生時代に作成した介護実習日誌です。めくってみると日付は平成6年となっています!



どのようなことが書かれているのか、少し紹介します。
 
障害者の方が利用されている入所施設での実習場面。
入所者の方の手紙の代筆をさせていただいた際に、入所者の言葉がうまく聞き取れず「何度も聞き返すのも申し訳ない、悔しい」気持ちで一杯でした。しかしその気持ちについて「何度も聞き返してもらうことで私たちも訓練になるのだから大丈夫」と入所者に励ましてもらったことが記録されています。
 
「人の役に立ちたい、喜ばれたい」という思いで臨んだ実習で、落ち込んだり、悔しい思いをしたり、またそれを利用者に励まし支えてもらった体験がよみがえります。
 
現在は教員として学生の学びをサポートする立場にあり、ついつい「知識・技術の習得」に力が入ってしまいますが、こうやって時々自分の実習日誌を読み返して、「失敗して理解すること」「悩んで乗り越えること」の大切さを思い出すようにしています。

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