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    2020.09.01
    【社会福祉学科】授業紹介:障害者福祉論(後編)
皆さん、こんにちは。
社会福祉学科の滝口です。
 
さて、前回の続きです。
私の担当科目である【 障害者福祉論 】の授業内容について、ご紹介します。 
 
授業では、国際的な社会問題となったアメリカの黒人差別問題と人権問題、およびALS患者嘱託殺害問題と優生思想等について、障害者福祉における価値と倫理および障害者ソーシャルワークに関する課題等、障害者福祉の制度政策に加えて、障害者による当事者運動、専門職の役割と機能等を踏まえて展開しています。
 
このように障害者福祉は、人間観や福祉観が問われる学問です。
 
我々は、近い将来、視力が低下し、耳の聴こえが悪くなり、足腰の不自由から車椅子を利用し、認知機能の低下が認められます。
この事は、人間は日々、障害者へと近付きながら生活しているという事です。
 
成人期を過ぎた成長は老化を意味します。つまりは、現代の障害者福祉への接近は、将来の自らの生活水準にも大きな影響を与えます。
 
この事から、障害者の生活を身近に感じ、実に我が事として捉える視点を重視しながら、授業展開を検討しています。
 
今日の障害者福祉の課題は、将来の自らの生活問題であるとの認識を新たにしたいものです。
 
その点、障害者の生活のしづらさから、多くの生活改善へのヒントが与えられ、臨床の課題を政策に反映する意味からも学生との学びの機会に感謝しています。

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