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心理カウンセリング学科

    お知らせ2020.07.30
    【心理カウンセリング学科】 「あなたの知らない心理学の世界」 #6 スポーツ×こころ
6月よりシリーズでお届けしております
「あなたの知らない心理学の世界」も、第6回目となり
今回の記事が最後の回となりました
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 心理学のことを知りたいという方
 人のこころに興味・関心のある方
 カウンセリングについて知りたい方 などなど

少しでも皆さんに、心理学の世界に触れるきっかけになれば…
と思い、連載でお送りしてまいりましたF9E6

 第6回目の今日は「スポーツ」×「こころ」をテーマに
お送りさせていただきます♪
 ぜひ、ご覧くださいF9CEF99B


  皆さんは、あがりますか? 
部活動での試合前、テストの前など、いかがですか。
気が付くと、手に汗をかいたりしていませんか。

 
 スポーツ心理学の世界では、緊張してしまう心の様子を “あがり” と言います。
この“あがり”の現象、普通の生活でもありますよね。

 
 どうしたら、うまくあがることなく、緊張することなく、
実力を発揮できるのでしょうか? 
練習した成果を見せられるのでしょうか。

 
 1つは,“繭(まゆ)をつくること” と言われます。 
これは、とにかくマイナスイメージをつくらないことです。 
 例えば、試合の1週間前から “自分は勝つ” という自己暗示をかけて、
“繭(まゆ)”を作り、自分の外側にシールドを張り、
不安や攻撃から身を守られている感覚を作り出します。

 とにかく、プラスイメージを作り出していきます。 

 
そして,練習に練習を重ねて、運動を “自動化” します。 
自動化とは、練習を重ねることで、あまり考えなくても動作が自然に行えることです。 
 自動化は、不安や心配事などの悪影響を抑えることの一つと考えられています。 
例えば、ボールが来ると、自然と体が対応できるまでに体に慣れさせていくことです。

 
 まとめると、“繭(まゆ)を作る”ことで、不安や攻撃から身を守り、
一つ一つの動作に対して、自然に体が動くようになる“自動化”を目指します。 
なにも考えなくても、守られた状態で自然に身体が動くことです。

 
 しかし、このような対策をしても、それでも緊張する人はいます。 
過度に緊張してしまう人は,さらに工夫した対策を立てなければなりません。

 
 様々なプレッシャーのかかる場面を経験してきたプロのサッカー選手、
野球選手でさえも、「緊張した」という言葉をインタビューなどで耳にします。
 “緊張しない”という人は、この世にはいないのかもしれません。

 
どうですか? 皆さん、それぞれの競技や生活場面で参考にしてみては、
いかがですか? 

 

引用・参考文献 
樋口貴広(2000)3章 試合場面でのパフォーマンスの低下.杉原隆・船越正康・工藤孝幾・中込史郎編.スポーツ心理学の世界.福村出版.pp40-51. 

F9E6 心理カウンセリング学科 赤川 力 F9E6


 

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