リハビリテーション学科2年 佐藤 樹里
<オーストラリア語学研修を終えて>
私は今回オーストラリア語学研修に9月4日〜9月18日の二週間参加した。
なぜ私が今回このプログラムに参加しようと思ったかというと、単純に外国に興味がある、英語力を向上させたい、という理由からだ。しかしプログラムに参加を決めるまではすごく悩んだ。しかし、私の学科は三年生から忙しくなり長期休みはなくなるし、就職してからはますますこんな機会はないと思い、今がラストチャンスだと思い、思い切って決断した。
決断してから、行く前の準備として、留学準備演習に参加した。この授業では自己紹介の内容を考えたり、オーストラリアのお金についてだったり、家族の紹介などオーストラリアに留学するにあたりとても役に立った。また様々な海外の文化に詳しい先生方のお話も聞けて、そこである先生から、自分の長所を見つけてメモ帳に書いて持って行くと良いとアドバイスをいただき、実践したところ、自分に自信が持てたしこのプログラム参加に向けての意欲がより高まったように感じた。また、ホームステイ先で自分が必ず聞かなければならなくなるであろう英文(洗濯のこと、バスの乗り方、入浴について、ゴミを捨てるところ、etc)をあらかじめ調べてメモして行った。それがあったおかげで初日とても緊張したけれどスムーズに質問をすることができた。
現地に着いてからはすぐ学校が始まった。私の通った学校はCCEBというケアンズの中心地にある学校だ。最初の授業からいきなりゲームが始まってすぐにクラスメイトと打ち解けることができた。学校は活気溢れていて、みんなのびのびとしており楽しそうで、私も毎日学校に行ってクラスメイトとコミュニケーションをとるのを本当に楽しみにしていた。しかし一つ、学校内では”English only”という厳しい決まりがあった。学校に通い始めて3日目、日本人の友達とランチを買いに行こうとしていたところ、気が抜けていて日本語で会話をしてしまった。それが先生に見つかってしまいすごく派手なオレンジT―シャツを着る羽目になった。
この日一日は教室の外を歩くのが恥ずかしかった。その日から気をつけるようになった。しかしこの決まりのおかげでどうにか英語で伝えようと、一生懸命文を考えたり、英語がわからない単語などは調べざるを得ないので調べて、使っての繰り返しで自然にいくつかの単語を覚えられた。
休日は友達とは、世界遺産のグレートバリアリーフに浮かぶ珊瑚礁と熱帯雨林が広がるフィッツロイ島で海水浴やシュノーケリングをしたり、キュランダという多くのマーケットやコアラのいる動物園がある観光名所へ出かけたり、買い物へ行った。ホストファミリーとも他の観光名所へ出かけたし、一緒にウォーキングをしたりした。
全て楽しくて思い出に残っているが、中でも私が一番思い出に残っているのは、キュランダでコアラを抱っこしたことだ。コアラはすごくふわふわでかわいかった。写真も撮ってもらえたので記念にも残ってうれしい。
ホストファミリーはお父さんとお母さんの二人に加え、ドイツからの留学生のお姉さんだった。すごく優しく、ご飯もすごく美味しくて、学校から家までは遠かったけれどほとんど毎日送り迎えをしてくださって、何より、英語力がなく彼らの言っていることを聞き取れないことも多かった私にはゆっくりわかりやすい単語に言い換えてくれたり、私が話すときはしっかり耳を傾けてくれて、丁寧に接してくれるのをすごく感じて嬉しかった。
お別れの時はプレゼントももらって、感極まって涙が止まらなかった。
この研修を終えて、私は日常会話で使われている英語と私たちが授業で習ってきた英語とでは違うということがわかった。日本語にも方言や造語や略語などがあるように、ホストファミリーたちが話している文では授業で習うような定型文ではなく、わからないものが多かった。
また、自分の英語が通じた時の喜びや、うまく文に出来なくても少し文法が間違っていたとしても言いたいことは伝わる、大事なのは伝えようとする気持ちだと思った。
また、自分の英語力がまだまだであることは自覚していたが、この研修に行くまでは、自分は英語が“話せない”と思っていた。しかし今回の研修で私は“話せない”以前に、“聞き取れない”ということがわかった。このことから、私は英語力を向上させるために洋楽を聴いたり、洋画を見たり、英語のラジオを聴いたりして行こうと思う。実際に今帰国してからそれらを実践している。
この研修で一緒に行った西九州大学のみんなを始め、CCEBで出会った人たち、ホストファミリー、などほとんどがこの研修に参加しなかったら人生の中で出会わなかった、話すことはなかった人達だろうと思うと、行くことを決意するまではすごく悩んだけれど、行って後悔したことは一つもなく、むしろ本当に行ってよかったという気持ちしかない。
このように、どの日を振り返っても楽しい思い出しかないが一つもうしたくないことといえば、バスに乗ることだ。バスには何回か乗ったのだが、行き先はなかなか伝わらないし、降車するところは難しいしで、最後までなれることはなかった。
今回このオーストラリア語学研修で学んだこと、感じたこと、経験したことは私のこれからの人生に大きな良い影響を与えてくれるに違いないと確信している。もしこれからまたこのようなプログラムに参加できる機会が訪れた時は必ず参加すると思う。
このような素晴らしい経験ができる環境を整えてくださったニコル先生をはじめとする学校の方々、そしてプログラムに参加することを賛成してくれて、楽しんで来てねと送り出しでくれた家族、一緒に行った仲間、全ての人に感謝している。
ベジマイトは一回食べて苦手だと思い、最終日にもう一回食べて見たがやっぱり苦手だった。