【地域の食産業】これまでプロジェクトで開発した商品のヒストリーを学びました!
2017/5/17
今回の地域の食産業では、これまで商品化に成功してきた、
「ひしぼうろ」「きくいも御膳」「徐福の種」などについて
コンセプト設計から商品化に至るまでのプロセスでどんなことが起こったのか、
どんなことを思ったのかを学びましたよ。
ここでは神埼市のお土産として定着してきた「ひしぼうろ」にフォーカス。
▲これがヒシの外皮。デビルの顔みたい!?
神埼市の特産品を用いた大学発の食品を開発してもらえないでしょうか?という神埼市からのリクエストを受け、
教員3名でスタートしたこのプロジェクト。
ヒシは、栗のようにホクホクした実を持ちますが、中身は焼酎に使用され、2本のトゲを持つ外皮は製造過程で大量に残されていました。
研究の結果、ヒシの外皮に含まれるポリフェノールにはインスリンを使わずして血糖値の上昇を抑える作用があることが判明。
また高い抗酸化作用も確認できました。
ヒシチョコレート、ヒシドーナツ、と試行錯誤を経て、
2011年、地元の製菓会社の大串製菓様とのコラボによりヒシの実をかたどった、「ひしぼうろ」が完成しました。
★ヒシを用いた珍しい研究であること
★地域貢献の取組であること
この2つのポイントがカギとなり、たくさんのマスコミにも取り上げていただきました。
※その影ではモチロン、安田先生の綿密な広報戦略がありました!
「普通に作るなら小中学生でもできる。専門性を活かした研究を用いた機能性食品を作ることに“大学発”の意味がある」と安田先生。
これから商品開発に取り組むみなさんも、大学生である自分たちが商品を生み出す意味、そして商品化の背景を思いを持って語れるようになってほしいものです^^
▲現在は高い抗酸化作用を活かした化粧品の開発も進行中。