販路コーディネーターの吉野様にご講演いただきました【地域の食産業】
2017/4/26
地域の素材を使って、どんな魅力的な商品を創れるか!!
今日は、「商品コンセプトとは何か?」をテーマに、販路コーディネーターの吉野 英明様にご講演いただきました!
▲吉野 英明 様
そもそも、「販路コーディネーター」って・・・?
良いもの作ったって、売れなきゃ利益が出ない。利益がでなきゃお給料も払えない。
売れるための「戦略」が必要ってことですよね。
有り余る食べ物のある(しかも大抵おいしい)現代の食生活の中で、ヒット商品を創るのに「美味しい」は当たり前。
美味しさに更に加わる価値が無いと、勝ち残っていけません。その商品も、そして生み出す側の人の熱意も問われる厳しい世界です。
勝ち残る秘訣こそ、今回のテーマである「コンセプト」なんです。
自分が作りたいから作る!!!・・・・ではなくて、
それを食べたり飲んだりしている、誰の笑顔が見たいか?その人にどうなってほしいか?
そのゴールから逆算して商品の名前や容器や色や原材料を考えていくーーー
前者のように、一生懸命作ったはいいが、売り方もそれを使う人のイメージも無いまま生み出してしまうのが「プロダクトアウト」、
後者のように、手に取る人の姿を明確にした上で、ではどうやって創るのか?を考えるのが「マーケットイン」。今日の学びのひとつでした。
商品開発でも日ごろのコミュニケーションでも、常に相手がどう受け取るかを考えながら生活したいものですね。
やや抽象度高めな説明が続いたところで…では実例を見ていきましょう、ということで
様々な新聞広告を広げながら、それぞれのコンセプトを見ていきましたよ。
「中性脂肪を減らす!」というキャッチコピーから分かるのはどんなこと?と吉野さん。
「大学生は中性脂肪を気にするかな?あまり気にしないよね。むしろ40代~50代じゃないかな。だけどこの広告の文字はその世代にはちょっと小さすぎる文字だよね。コンセプトは商品づくりだけに貫けば良しではない。どうやって売りだすか、方法にも貫かなくちゃダメ」
最近では食品会社や電子機器会社がコスメ産業に参入していきていますよね。
一説によれば、化粧品メーカーと言える会社は全国で1000社を越えるとも言われています。
それは、食品の開発や保存期間を延ばすための技術やカメラフィルムの生成で酸化を抑える技術が、肌にも良い効果をもたらすことが分かったから。
つまり食品開発をするんだ!と就職しても、その技術を使って違うモノづくりをするかもしれないというわけです。
何(モノ)を作りたいかではなく、どんなコトをしたいかで仕事を選ぶ。
仕事を考える時、自分の視野を狭めないように特に大切にしたい視点です。
▲佐賀の素材を使った商品たち。どれも「健康志向」「安心安全」「生産者が分かる」という美味しさ以上の価値が付加されている。
さぁでは自分でも商品コンセプトを考えてみよう!ということで出てきた案は、
その1)
子どもにも食べさせたいと思えるバームクーヘン。季節感があって…子どもも買いに行きやすいようなお店にも売ってあって…
その2)
最近流行りのクリーム入りメロンパン。生クリームは高カロリーというイメージだから素材に気をつけて健康志向で作りたい。甘いものが苦手な人でも食べられるように、甘さは控えめで。
その3)
太りにくいビール。その名も「Healthy Beer」!!アルコールは美味しい。けど太る…という課題と、若い人のビール離れを食い止める商品を作りたい!
もちろん佐賀の麦を使うことで佐賀らしさを出します!
▲小腹が空く5限目の講義。商品の発案のきっかけは「今たべたいもの」に集中。
その1、その2は 女子チームから、その3は男子チームの案です。
しかも、発案のきっかけは「今、自分が食べたいもの」ということで…
アイデアのきっかけが、「誰のどんな笑顔をみたいか」にシフトするとより強いコンセプトが形成されるはず。
今後講義を重ねる中で、考え方もどんどんブラッシュアップしていきたいですね!
吉野さん、貴重なお話をありがとうございました!
今日は、「商品コンセプトとは何か?」をテーマに、販路コーディネーターの吉野 英明様にご講演いただきました!
▲吉野 英明 様
そもそも、「販路コーディネーター」って・・・?
「市場の視点」を基本に、「売れるモノづくり・仕組みづくり」を実践する専門家。
良いもの作ったって、売れなきゃ利益が出ない。利益がでなきゃお給料も払えない。
売れるための「戦略」が必要ってことですよね。
有り余る食べ物のある(しかも大抵おいしい)現代の食生活の中で、ヒット商品を創るのに「美味しい」は当たり前。
美味しさに更に加わる価値が無いと、勝ち残っていけません。その商品も、そして生み出す側の人の熱意も問われる厳しい世界です。
勝ち残る秘訣こそ、今回のテーマである「コンセプト」なんです。
自分が作りたいから作る!!!・・・・ではなくて、
それを食べたり飲んだりしている、誰の笑顔が見たいか?その人にどうなってほしいか?
そのゴールから逆算して商品の名前や容器や色や原材料を考えていくーーー
前者のように、一生懸命作ったはいいが、売り方もそれを使う人のイメージも無いまま生み出してしまうのが「プロダクトアウト」、
後者のように、手に取る人の姿を明確にした上で、ではどうやって創るのか?を考えるのが「マーケットイン」。今日の学びのひとつでした。
商品開発でも日ごろのコミュニケーションでも、常に相手がどう受け取るかを考えながら生活したいものですね。
やや抽象度高めな説明が続いたところで…では実例を見ていきましょう、ということで
様々な新聞広告を広げながら、それぞれのコンセプトを見ていきましたよ。
「中性脂肪を減らす!」というキャッチコピーから分かるのはどんなこと?と吉野さん。
「大学生は中性脂肪を気にするかな?あまり気にしないよね。むしろ40代~50代じゃないかな。だけどこの広告の文字はその世代にはちょっと小さすぎる文字だよね。コンセプトは商品づくりだけに貫けば良しではない。どうやって売りだすか、方法にも貫かなくちゃダメ」
最近では食品会社や電子機器会社がコスメ産業に参入していきていますよね。
一説によれば、化粧品メーカーと言える会社は全国で1000社を越えるとも言われています。
それは、食品の開発や保存期間を延ばすための技術やカメラフィルムの生成で酸化を抑える技術が、肌にも良い効果をもたらすことが分かったから。
つまり食品開発をするんだ!と就職しても、その技術を使って違うモノづくりをするかもしれないというわけです。
何(モノ)を作りたいかではなく、どんなコトをしたいかで仕事を選ぶ。
仕事を考える時、自分の視野を狭めないように特に大切にしたい視点です。
▲佐賀の素材を使った商品たち。どれも「健康志向」「安心安全」「生産者が分かる」という美味しさ以上の価値が付加されている。
さぁでは自分でも商品コンセプトを考えてみよう!ということで出てきた案は、
その1)
子どもにも食べさせたいと思えるバームクーヘン。季節感があって…子どもも買いに行きやすいようなお店にも売ってあって…
その2)
最近流行りのクリーム入りメロンパン。生クリームは高カロリーというイメージだから素材に気をつけて健康志向で作りたい。甘いものが苦手な人でも食べられるように、甘さは控えめで。
その3)
太りにくいビール。その名も「Healthy Beer」!!アルコールは美味しい。けど太る…という課題と、若い人のビール離れを食い止める商品を作りたい!
もちろん佐賀の麦を使うことで佐賀らしさを出します!
▲小腹が空く5限目の講義。商品の発案のきっかけは「今たべたいもの」に集中。
その1、その2は 女子チームから、その3は男子チームの案です。
しかも、発案のきっかけは「今、自分が食べたいもの」ということで…
アイデアのきっかけが、「誰のどんな笑顔をみたいか」にシフトするとより強いコンセプトが形成されるはず。
今後講義を重ねる中で、考え方もどんどんブラッシュアップしていきたいですね!
吉野さん、貴重なお話をありがとうございました!