2023年度 子ども研究ネットワーク研究大会を開催しました!
令和6年2月11日(土)13時~16時、「教育のDXを考える」をテーマに掲げ、
西九州大学子ども学部と西九州大学短期大学部幼児保育学科の協働でNCN研究大会を開催しました。
今年度は、佐賀県内外から小学校教諭・保育士・幼稚園教諭・市職員・大学生・短期大学及び大学教員など、
60名の方々にご参加いただきました。
挨拶 福元裕二理事長
今回は、前半がシンポジウム、後半はグループ・ディスカッションの2部構成で開催し、
各会場とも参加者からの活発な発言が得られました。
【シンポジウム】
話題提供①:佐賀県が目指す教育のDXについて
吉永淳一氏(佐賀県教育委員会・教育DX推進グループ)
話題提供②:教育のDXとこれからの学校
松本大輔氏(西九州大学子ども学部子ども学科准教授)
吉永淳一氏 松本大輔氏
司会 上野景三西九州大学副学長 参加者の様子
吉永氏のご講演では、佐賀県のデジタル機器の使用状況や活用状況等がご報告されました。
その中で、デジタル機器の使用が教師の指導での活用が多く、児童生徒の学びでの活用がまだまだ不十分であるということ、
児童生徒の主体的な学びを拓くために活用することが今後の教育のDXにつながり得るということが話題の中心になりました。
松本氏からはDXとは何かという根源的な内容及び、
新しい社会の中でこれから学校教育がどのように変化していくべきかという内容が報告されました。
特に人間性の再考と再興というキーワードをもとに各教科の内容の再構成等が話題の中心となりました。
【グループ・ディスカッション】
第1グループ:一人一台端末時代の授業づくり
話題提供者 久保明広氏(鳥栖市立基里小学校教諭・ICTスーパーティーチャー)
第2グループ:生成型AIを活用した授業づくり
話題提供者 小副川滉太氏(鳥栖市立旭小学校教諭)
第3グループ:幼児教育おけるICT活用について
話題提供者 塚部知子氏(相知エルアンこども園副園長)
研究大会全体の総括
教育のDXを考えるという今回のテーマは非常に難しくまだまだ輪郭がぼやけているテーマではありましたが、
シンポジウム及びグループディスカッションを通して何のためにDXが必要なのか、
DXの先に教育はどう変化していくのか、という少し先のゴールが朧げに見てきた気がします。
その中でやはり学習者のために教育者は何ができるのか、何を変えていくのか、
という学習者中心という教育の根源を確認できたといえる大会でした。
今回の大会はそのきっかけとして次年度以降も深めていける契機になればと考えています。