リカレント教育・研究推進本部とは

センター概要

従来の地域連携・貢献活動をさらに進展させ、地域の知の拠点機能をさらに向上させる

平成30年4月より、「地域連携センター」を改組し、「リカレント教育・研究推進本部」をスタートさせます。人生100年時代を迎えたわが国における高等教育機関の役割を明確にし、従来の地域連携・貢献活動をさらに進展させ、地域の知の拠点機能をさらに向上させるための改革です。

「リカレント教育」という名称に違和感をおぼえられる方も多いかと存じます。リカレント教育とは、OECDの定義によれば、「生涯学習を実現するために行われる義務教育以後の包括的な教育戦略であり、その特徴は、青少年期という人生の初期に集中していた教育を、個人の全生涯にわたって、労働、余暇など他の諸活動と交互に行う形で分散させることである」とあります。ポイントは2点です。従来の生涯学習をダイナミックに導くより包括的な教育概念とされていること。労働、余暇など他の諸活動と交互に行う教育であるとされていることです。言い換えれば、一定の目標をもった教育であり、誤解を恐れずに言えば、利己的な目的を超え、利他的な目的に向かうための準備教育といった側面をもつ生涯にわたる教育であると言えましょう。具体的には、新たな職にチャレンジするための履修証明プログラムのような「学び直し」の教育機会であったり、余暇時間を活用して個人が社会貢献活動を実現するためのプログラムなどが考えられます。もちろん自己の健康管理や趣味の深化のための学習など、個人の幸福追求のための余暇活用を排除するものではありません。教育目標をはっきりと定め、何のための学習であるのかを意識したプログラム設計が重要なのです。

リカレント教育の抜本的強化にあたっては、7つのポイントを挙げることができます。①産学共同プログラムの開発促進、②時間的コストの軽減のための短期プログラムの開発促進、③クロスアポイントメントを活用した実務家教員の雇用、④リカレント教育を推進するための本部機能の創設、⑤リカレント戦略の策定、⑥リカレントに積極的な教職員への評価改善・人事給与システム改革、⑦学びやすい学内環境の整備の実施、です。リカレント教育・研究推進本部の設置は、これら7つの要件を満たす取組みをいち早く実現するための取組みとなります。

リカレント教育・研究推進本部のもとには、「健康支援センター」、「健康福祉・生涯学習センター」、「産学官連携推進室」の3部門が置かれています。

「健康支援センター」では、新たに佐賀メディカルセンター内に配置された「すこやかキッチンスタジオ」、「多目的室」等を活用して、生活習慣病予防事業、認知症予防事業、健康教室などの運営の他、産業界と連携した各種の取組みを行います。

「健康福祉・生涯学習センター」では、従来のエルダーカレッジ、リカレント教育を意識した公開講座、生きがいづくり、学外への講師派遣、水墨画教室などを運営していきます。
「産学官連携推進室」では、大学の知財を活用した商品開発など、産業界との教育・研究に関する連携事業を計画・推進していきます。また、生涯学習センターと連携して、人生100年時代を意識したリカレント教育やクロスアポイント制度を活用した産業界と連携したリカレント教育の開発をめざします。

「推進本部」そのものはこれら全体のマネジメントを行うとともに、産業界と連携した補助事業、自治体やNPO等との連携協力事業(あすなろう等)のマネジメントも行っていきます。

以上の仕方で地域連携事業をさらに進展させます。

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